2024年2月19日の投稿1件]

本をよみたいんだよな。

杉里直人訳「詳注版カラマーゾフの兄弟」
「詳注版カラマーゾフの兄弟  注・解説・年譜篇」

この本の違いがわからなかったのでとりあえず両方とも図書館で予約してみました。どちらも9000円、水声社のサイト( http://www.suiseisha.net/blog/?p=12018 )によると18000円とあるのでこれはセットなのでしょう。すさまじい。お値段が凄い。喉から手が出るほど欲しいとは思いましたがぐぐっとこらえて図書館で借りて読むんです。できることなら、子どもたちのことをすっかり忘れて2時間か3時間こういう本に熱中していたいものです。

他に黒田龍之介先生の『ロシア語だけの青春 ミールに通った日々』だって欲しいんです。気が狂ってしまうほどあの「青春」の意味が分かります。外国語だけに心血を注いだあの時間のことをいうんです。私は英語や中国語・台湾語、彼はロシア語やほかのスラブ系言語、しかし彼の「ミール」での学習手法は本当に似たようなもので、あの本を読むとあまりの懐かしさや苦しさに大学時代の夢を繰り返し見ます。私は大学時代変人と呼ばれていました。英語学科なのになぜ中国語学科の先生たちに頭を下げて卒業単位に数えてもらえなかった講義に出席し、うまく使えない悔しさに涙しながら情熱を傾けていたのか…一部の英語学科の日本人学生は中国語や台湾語を「格下」とみており必死でそういった時間を過ごしていた私の陰口を叩いていたのはよく知っています。でも、私が求めていたのは他人からの理解ではなく私がターゲット言語を理解することでした。それでも、英語学科の日本人学生たちは私に逐語訳ノートを見せてくれとしつこくつきまとっていました。英語だけやっているのなら私よりできがいいのではなかったのでしょうか?そんな風に続けていたから、日本人学生より年上、働いてお金を貯めて日本に来た外国人留学生たちは私の存在を認めてくれていたのかもしれません(卒業後、この変人のおかげなのか越境して受講すると単位をもらえるようになったようです)。

ところで、図書館には市立図書館、県立図書館、国立国会図書館の3種類があります。私はまだほかの用事でスケジュールをめちゃくちゃにされているためにマイナンバーカードの手続きができずにいます。後者2つの図書館カード発行に必要な身分証としては住民票を発行してもらって県立図書館と国会図書館の手続きをしてIDを作ることだけは先にやってしまわなくてはいけません。今度白髪を染めたら写真を撮ってマイナンバーカードの手続きもしなくてはいけませんが、お目当ての本がある図書館よりも後回しです。いちおう今は仕事してませんから(というか同時にのしかかってきた義両親の介護や子どもたちの入学手続きなどでそれどころではなくなってしまった)、再開するまでの間にそれはやれればいいんです。

はあ…時間が欲しい。自分のためだけの時間が。

それでもねえ、長いこと聴いていると以前よりもロシア語がはっきりと聴こえるんですよ。中国語を続けていても、最初の頃ははっきり聴こえなくて何時間も聴いていたのを思い出して、生きているってこういうことだよねと一人で不気味に笑っています。

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